2014/04/26

茶粥

祖母は身体に優しい食べ物が好き。

身体にいいと聞いたことは何でもやりたいようで

今でもはりきって台所に立つ。

一緒に生姜を刻んだり

蕎麦をゆでたり
 
台所に素朴な時間が流れる。

小さいときから18歳まではずっと一緒に住んでいたので

母の味もあれば祖母の味もあり

その中でも

小さいときから好きなのが茶粥。

お米とお水とほうじ茶を一緒にいれて

とろとろになるまで炊く。

塩はちょっとだけ。

梅干しとか昆布とか鮊子とかと一緒に食べる。


 出来たての温かいのもおいしいけど

私は1日たってとろとろになった冷たいのも好きです。

お茶の渋みと

とろんとつるっとした喉越しが何ともいえません。

久しぶりに祖母の茶粥を食べたら

じーんときました。

シンプルで深い味。

歳を重ね、年月を越えないと出来ない愛情のこもった味。

祖父と祖母と三人で食卓を囲む

しんみりと優しい時間が流れていました。