祖母は身体に優しい食べ物が好き。
身体にいいと聞いたことは何でもやりたいようで
今でもはりきって台所に立つ。
一緒に生姜を刻んだり
蕎麦をゆでたり
台所に素朴な時間が流れる。
小さいときから18歳まではずっと一緒に住んでいたので
母の味もあれば祖母の味もあり
その中でも
小さいときから好きなのが茶粥。
お米とお水とほうじ茶を一緒にいれて
とろとろになるまで炊く。
塩はちょっとだけ。
梅干しとか昆布とか鮊子とかと一緒に食べる。
出来たての温かいのもおいしいけど
私は1日たってとろとろになった冷たいのも好きです。
お茶の渋みと
とろんとつるっとした喉越しが何ともいえません。
久しぶりに祖母の茶粥を食べたら
じーんときました。
シンプルで深い味。
歳を重ね、年月を越えないと出来ない愛情のこもった味。
祖父と祖母と三人で食卓を囲む
しんみりと優しい時間が流れていました。
祖父と祖母と三人で食卓を囲む
しんみりと優しい時間が流れていました。