2017/08/31

夏の記憶 *

8月

過ぎゆく夏の記憶

昼下がりの陽射しが目に肌に沁みる

金色に揺れる穂

心地よい風 

夏の終わりのかおり

山の音が耳元を駆けていく














 お義母さんの畑の恵み

この土地のチーズ

小さな村の窯で焼かれたパン

バスケットに入れて

ゆっくりさんぽする

みんなでおいしくいただく 

この時間の流れのなかに身をゆだね

味わい愛おしむ

遥々日本からやってきてくれた友人たち

特別な場所に

思い出が重なっていく






2017/08/23

Les machines de l'ile@Nantes

 伯母さんのお家から少し足をのばして

ずっと行ってみたかったところにいってきました

NantesのLes machines de l'ile

旦那さんが昔少し働いていたところ

何度も写真でみて

実物を娘に見せてあげたいなあと思っていたのです

奇妙でファンタジー溢れる世界

ジブリみたい

まずは巨大像さんにご挨拶

凄まじい迫力に娘は珍しく怖がっていました
 
 パシャーと不意打ちで水を吹きかけてきます

濡れてきゃーきゃーさらに愉しい
 
 ノスタルジックで不思議な生物いっぱいのメリーゴーランド

 映画や夢の世界でみたような幻想的な世界観

そして巨大な3階だての海のメリーゴーランド

 深海部の生き物の階は凄まじい迫力
 
 これは8年前パパの作ったお魚さん

「これパパが作ったんだよ」

と言うと

「えー!これに乗る!これがいい!」

と自らお魚リクエストした娘にパパは感無量

まさか自分の子供と乗ることになるとは夢にも思ってなかったそう

そりゃそうやわな

よかったね 

私も久々にメリーゴーランドに乗って

わあなんて愉しいぐるぐる

世界が廻ってるかんじ

現実から少し離れたところに連れて行ってもらいました

デザインも世界観も細部もほんとに素晴らしい

全部木とメタルと革

再生可能な素材しか使ってないっていうのもすごい

いつか甥っ子たちも連れていってあげたいなあ

子供も大人もわくわく出来る場所
 



 




伯母さんのお家

水疱瘡がかさぶたになって一息

我儘炸裂機嫌極悪だった娘

また赤ちゃんかえりしていました

でも一度乗り越えた山なので対応と心構えはできてる

ヒートアップしない

押してダメならひく

あっけらかんとした対応

なんとかかんとかまるくおさまってきました

週末は伯母の田舎のお家にあそびにいかせてもらいに

果物の木がたくさんあって

野菜畑には夏のおいしいのがいっぱい

ブラックベリーもたくさんなってて

夢に描いたような素敵なところ 









いとこや伯父さんたちも集まりにぎやか

我儘娘もみんなに思いっきり遊んでもらい

好きなもんを好きなだけ食べ

テレビをみても文句も言われず

のびのび甘えまくって

いっぱい抱っこしてもらって

そしたら心が満たされたのか

いつものかわいい娘に戻っていきました 

甘えるって今の時期はまだ必要なんだろうな

いつもの生活と特別な時の差をしっかり理解できるなら

ごちゃごちゃ言う必要はない

特別な時間を愉しむことのわくわくを知ることのほうがきっと大切

そんなこんなで

本当に心が温まるおもてなしをしていただいて

息子もいっぱい抱っこしてもらって嬉しそうで

私もゆっくりさせていただき心身ともに癒されました

こんなに素敵な家族がいること

本当にありがたいことです

Merci beaucoup

幸せな時間でした

 







ライオンのいるところ

娘の久々のパリの感想は

ライオンさんいっぱいいるね

確かにライオンの像がそこらじゅうにあるのです

言われるまで気がつかなかったなあ

その言葉に触発されて

Musee de la chaisse et de la nature

狩猟自然博物館へ


狩りには興味ないけれど

動物の美しさと展示のセンスに息を飲みます

娘は病前のハイテンションだったのか

剥製をみるたびにブラジルのサッカー選手ばりにステップを踏みまくっていました

こんなに興味津々にじっくりみて

全身で面白い反応してくれて

愉しかったなあ

2017/08/22

生後4ヶ月

まるぽてどすこい

ほんわか穏やかでにこにこの息子

生後4ヶ月を迎えました。

首も座り身体もどっしりして

か弱い赤ちゃんというより

豚まんのような風船のような

身体中ぷにぷに柔らかくて

見て癒され触って癒され

最高にかわいい毎日

こんなぽよぽよ時代は一瞬で終わってしまうことを知ってるからこそ

めいいっぱい愛でてこの感触を記憶に焼き付けたい

最近はよくおしゃべりもして

唄って踊らせるととっても嬉しそうに笑う

放っておかれるのがイヤになってきたみたいで

あそんでー!と愚図るようになる

手を握る力はものすごく強く

私たちの手をぺろぺろ舐めるように

自分の指もちゅーちゅー吸ってる

両手を組んだり

おもちゃも掴めるようになってきた

思い通りにいかないとぎゃーっと大きい声を出す

色んなものに興味津々な目線

人見知りはまだ全然せず

誰に抱っこされても嬉しそうにしてる

本当に朗らかでおっとり柔らかいかんじ

助かってるよーほんとにありがとうね

うんちの回数も少減って1日3回ほどに

夜は4時間に一回ほど起きる

2回夜の9時から朝の6時まで寝てくれた

この調子でよく寝てくれるといいなー



この見事な御御足

あー

もうかわいすぎるよ

Derain Balthus Giacometti

パリに来たら美術館に行きたい

それが一番の望み

巨匠たちの作品から放たれるエネルギー

じっくり浸って

五感で感じて

フィルターを新しく豊かにしたい

今回のお目当ての展示

Derain Balthus Giacometti@musee d'art moderne 

このテラスは子供連れにもありがたいスペース








どの作品もすごくよかった

静かで柔らかい少しくすんだ感じ 

今の自分にしっくりくる

求めてる

この展示の色あいも好き

今回は息子と2人っきり

抱っこ紐ですやすや寝ていました

娘ときたらゆっくりなんて見てられないけど

コレ見たらどんな反応するかな

どんな感想いうんやろ

やっぱりなんだかぽっかり穴が開いた感じがして

また一緒に美術館に行きたいなあ

そう思いました 

またパリいこうね

今度は4人そろってね




パリの光と屋根

バカンスでいないからと

屋根裏のアパルトマンの鍵を渡してくれた友人

娘のことを想いながら

息子と少し散歩をして

部屋の中で静かな優しい時間を過ごす

こんなにゆっくり2人でいるのは

出産の入院以来かなあ

つぶらな瞳でじっと私をみる

見つめあう幸せ

あたたかい

Lucasという名前のラテン語の由来

(実は名付けてから偶然に知った)

 パリの空が光に包まれる姿

小さな窓から何度も眺めた

薄いグレイと白の朝

透けるような碧

夕焼けの紅

深紺の夜 

光にはいろんな表情がある

息子も一緒





もう住みたいとは思わないけれど

パリに流れる空気はやっぱり好きだ

思い出がたくさん蘇る


2017/08/17

水疱瘡

一山越えればまた一山

娘が水疱瘡にかかりました

しかもまあまあなタイミングで

家族で週末パリの予定で出発

金曜日のお昼 首にポツポツ でもご機嫌

虫さされかなあなんて言いながら無事パリ到着

土曜日の朝も美術館行って愉しくすごしてたら

あれ 熱あるわ!

様子をみてどうしようかと言いながら就寝

そこから悪夢

熱と発疹でなんども愚図って起きて

朝には身体中顔中プツプツ

可哀想すぎる姿

泣き続ける娘

わーこれはあかんわ

ずっと抱っこ

月曜大使館に出向かなければいけない私と息子

急遽父娘で帰宅

側にいてあげられなくてごめんよお・・

5日たってやっとかさぶたになってきて

それでも痛くて愚図り続けてる

一生に一度の苦しいことを身体に通して

情緒不安定になっている様子

怖い怖い痛い痛い

そしてあっぱれなくらいの我儘と悪さをし続ける

こんなときは注意してもお互いが無駄にヒートアップして消耗するだけ

出来るだけ娘の好きなようにさせて

(でも油性ペンどこかから持って来て床に絵を描きまくったのはさすがにコラ)

身体も心も落ちつくのを待とう

それまでがんばれ娘、私、旦那さん


 早くツルツルのお肌に戻りますように

そして私の免疫力で息子を守れますように

 








 




2017/08/04

一山越える

ぽよぽよ二重あごに隠れた首がほぼ座り

いろんなことに声をだしてとびきりの笑みを浮かべるようになった息子

どうやら姉のことを好きらしい

娘が横でぎゃーぎゃー激しくあやしにくると

嬉しそうに見つめて微笑んでる

「わ!お姉ちゃんが来たから泣き止んだね」

「お姉ちゃん優しいね、あそんでくれて嬉しいね」

そんなふうに会話してると

娘がはっとした表情で何かを悟ったようす

そこから暴力をふるうことがほぼなくなりました
(たまに髪の毛ひっぱたりしてるけど多分愛情表現)

あんなに激しく色々と危ない目にあわされてきたのに

息子は怯える様子なく姉がおもしろい

大きな心 すごいなー

それ以来

オルゴールをまわしてあげたりおもちゃを渡したり

反応があるのが娘も愉しいみたいで

3人で一緒に遊べるように

娘の口調もだいぶと優しくなり

癇癪もほぼなし

私の心もかなり穏やかになりました

やっと一山越えた

新しい関係のそれぞれの居場所を見つけられた感があります

それをこれからどうやって発展させていくかが課題

仲良くたのしくやってこうねー


「叱る」ということの難しさをものすごく感じた1ヶ月

娘は負けず嫌いなのか怒るとしょぼんとならず

むしろヒートアップしてさらに手をつけられなくなるタイプ

クールダウンするためにも

こちらが根気強く振りかけるように注意するのではなく

一歩ひく

これがものすごく効果てきめんでした

本人が悪い、まずい、と思って落ちつくのを待つ

そうすると無駄にエネルギーをぶつからせず 

まるくおさまり

どうしてダメなのかを説明できる

娘も悪いとわかってるのでちゃんと話を聞く

今朝イタズラしてるのを見つけて

ついつい大きな声で叱ってしまったら

ぎゃー!と反抗してきたけど

そのあと「そんなに怒らなくてもいいんだよ」

と娘に言われ私もはっとしました 

「そうやね、大きな声だしてごめんね」

ものすごい成長を感じるここ数日

今月はトイレトレーニングもはじめ

また新しい階段

自分が行う日々のヨガの考えで大事にしているもの

「自分が必要だと思うことをコツコツと日常の一部に広がるように続ける」

「かつそれを気持ちよく続ける」
 
とうのがあるのですが

子育てはそれの繰り返し

そのなかに歓びがある

そんなふうに考えられる余裕が少しできました 笑

疲れてるときはあらゆることにピリピリするけど

家族のみんな

いつも色々と教えてくれてありがとう 笑

































2017/08/03

子供たちの時間

夏休み

友人がパリから遊びにきてくれていました

子供たちは少し会わない間に成長し

一緒に走り回ってげらげら笑って

イタズラに喧嘩

唄ったり真似っこしあったり

きまぐれに手を繋いでみたり

そりゃあ愉しくてたまらんよね

朝から夜までずっと一緒にあそべるなんて最高ね

私も久々の友人に会えて夜更かししておしゃべり

おいしいお菓子を子供らに内緒でたべたり

愚図る子供たちに一緒に付き合ったり

ひとりだとしんどいことが一緒なら待てる 

大人のリズムじゃなく

子供たちのリズムにできるだけ合わせてあげられたのが

私も嬉しくて

あー

やっぱり友達っていいなあ

心配事や歓びや大変なことも理解しあえてサポートしあえる

子育てをしていくうえで友人の存在の有り難みを心の底から感じます

大きいお腹抱えて2歳児連れての移動はものすごく大変なのに

来てくれてほんとうにありがとう






 子供たちがそれぞれにもってる視野や感性や世界観

一緒に過ごすとそれが混ざり合って

また新しい扉が開く

ひろがる

身体中に響くわくわくの音

好奇心いっぱいで

愉しいことをいつも追い求めてる

改めておもう

あそぶってワンダフル

愉しいって大事

日常のなか

なんで愉しいことを愉しいって思えなくなってしまうときがあるのかな

疲れたとか

やらないといけないことがあるとか

繰り返しが面倒だとか

うーん

それをうまいこと廻していけるようにしていきたいなあ