2018/12/20

今年を振り返る 個人的に


今年は特別感のある1年でした

必死に前進しようともがいていたここ数年

とても軽やかになって

なににも囚われることなく

自分自身の意思と

家族の繋がりの力で

パッと外に出て

世界の美しさや人の心の温かさ

世界に漂う輝くものにたくさん触れて

そのエネルギーの中に身を置くことが

まるで日常であるような

とても華やかで活発な1年だったように思います

未開の地 未知の世界

そんなところに足を踏み入れる喜び

自分の無知の大きさ

それに気付いてしまった感じもします

確実に何かが変わった

新しい1歩を踏み出した感覚を

漠然的に野生的に感じるのです

それと同時に

新しいことに順応していくことより

今ここにある物事を

より深めていく

色々な側面からアプローチする

試行錯誤であることはいつもとは変わらないけれど

その中で

今までとは違う思考回路が生まれてきていて

でもまだそれらは揺らぎを持っていて

確固たるものとはなっていない

それをもっと構築したい

太くて強くて真っ直ぐなもの

そんな自分の信じるものを

心の中に持ちたい


自分の中にある海のような

湧き溢れてくる感情や想いを

戸惑うことなく

真摯に見つめ

いいものも

不甲斐ないものも

認めていく

自分の感覚に正直でいる

そして世界に優しく還元して

気持ちのいいエネルギーを

循環させていく

それも自分の中の課題


今年はとにかく一人の時間を持つことの大切さに目覚め

本を読むこと

その本を誰かと共有する楽しさ

ヨガをしたり

音楽を聴いてその波長に溶けていくような瞑想

ゆっくり話すことの面白さ

そんなことに喜びをたくさん感じて

身体的にも

5月で授乳を終え

やっと自分の身体が自分だけのものに戻って

今までとは全然違う感覚で

自分を再構築再開発していきたい

そんな気持ちにもなりつつ

どうやったらいいかわからんなーと途方にくれたり

それまた試行錯誤で

自分と向き合っていこう

そんなところまで来れました

この環境にいるからこそ始められた古道具屋さんも

今はまだ趣味の延長のようで

ペースも亀さんみたいだけれど

それを通して

見る目や感性知識を養ったり

人と繋がったり

世界がまた大きくなっていくといいな




まだ言葉にできないものがたくさんある

陰と陽

善と悪

対照的なものが共存する

生きていくことの複雑さが

面白いと思えるようなってきたことは

とても前向きな気がします

いい年だったなあ
















今年を振り返る 母として

日々成長していく子どもたち

繰り返される毎日の中で

同じ瞬間はない



息子はまだ赤ちゃんの匂いがする

娘の頬に鼻をくっつけると

まだ同じような赤ちゃんの匂いがする

この匂いはいつまで残るのかな

どんどん自分の世界を広げて

離れていくけれど

この匂いがするうちは

たくさん抱きしめて甘えさせてあげたい

そんな気持ちに少し切なくなることもある

自立してほしい

手が離れると楽だなあ

ひとりでできることはひとりでやろうね

そんな気持ちと同時に

ただ何も考えずに

温かさと愛おしさを伝え合うように

触れ合って微笑み合う時間が

お互いにまだ必要だと感じてる




満たしてあげたい

全身全霊で

求めてくれるのは

言葉にならないくらいの喜び



まだひとりで出来ることは少ないけれど

自分の意思をしっかりともった息子

自分のことはできるようになってきたけれど

まだ甘えたい娘


みんなが揺れている


そんな変化が常の中

投げ出したくなるときや

振り払いたくなるときもある

自分の波

子どもの波

波長を合わせる

忍耐強く説明することも

正直に真摯にぶつかることも

時には必要だったりする

ありのままでいることが

悪いことではないと

受け入れよう

認めよう

見守ろう

待とう

循環の波の中にあることに

心地よさを感じれるように


お義母さんに言われて印象に残った言葉

息子が生まれてから

家族がまろやかになった

きっとこの子が柔らかさを持ってきたんだね

ああ

本当にそうかもしれない


家族みんなそれぞれが

それぞれのエネルギーと役割を持っていて

それを引き出して

調和しつつ

個を生かしていけるように

感覚を澄まして

支えていきたい


今年読んだ本の中で

強烈で印象的だった本がある

窪美澄さん

「不甲斐ない僕は空を見た」

ここに出てくる助産師さんのお母さん

こんなお母さんになりたい

印象に残ったシーン

お母さんが祈っているのを見て

何をお祈りしているのかを息子が聞く

お母さんはこう答える


ぜんぶのこども
これから生まれてくる子も、生まれてこられなかった子も
生きている子も死んだ子もぜんぶ


そしてこのあとがきも印象に残った


どう生きるか、生きて何をするのか、
なんのために生きるのかという賢さではなく
ただ生きて、ただここに在る
「ただ」の愚かしさと愛おしさを等分に見つめ、丸ごと肯定する
その覚悟に満ちた眼差しの深さと強さに
それこそ、ただただ圧倒されたのである



もう一冊

アガサクリスティ

「春にして君を離れ」

こちらは心がざわざわと恐怖を感じた1冊

女性として

家族を持つものとして

どう向き合うか

どう生きていくか

それを問われる1冊



見渡す限り遮るものもない砂漠
けれども私はこれまでずっと
小さな箱のような世界で暮らしてきたのだ。
玩具の子どもたち、玩具のメイドたち、そして玩具の夫と

このわたしが現実の人間ではないのかもしれない。
玩具の妻、玩具の母親なのかもしれない。


わたしは何一つ知らなかった。
愛してはいた。
しかし知らなかったのだ。
知っていなければいけなかったのに。
愛している人たちのことなら、当然知っているはずなのに。
わたしがこれまで誰についても真相を知らずに過ごしてきたのは
こうあってほしいと思うようなことを信じて
真相に直面する苦しみを避ける方が、
ずっと楽だったからだ。




今までもこれからも

少なくともあと2年は

生きることのお世話をすること

それが大きな役割としてわたしが努めることだと思う

それと同時進行で

母として、一人の人間として

どのように生きていくかを

示していけるよう

道を切り開いて生きたい

深みを持ちたい



こうしていつも

刺激や問いかけや課題

愛と喜びと癒し

楽しいと笑える日々

近くても遠くても

今を生きているということを共有できる存在が

いてくれること

感謝して

今年を締めくくりたいと思います

よいお年を






























2018/12/17

気づき


最近自分自身について気付いたこと

自分の持つ感覚や溢れ出てくるものには素直でいれて

抽象的なものを捉えたり

それを言動で示すこともできる

柔軟でいることもできる

変化も怖くない

貪欲でもある

それとは反対に

何かに対して大きな覚悟を決めたり

深く掘り下げて根を張らせたり

考えて考えて考えぬいて

感情とは別の部分で

自分自身の指針をコントロールしたり

そういうことを苦手としてきていた


時間をかけても変わらないものを持ち続けること

会話や思考を繰り返し

アップロードするのではなく

深めていく

何か重みのあるものを

自分の深い部分で

苦しいものとしてではなく

温かいものとして

安心できるものとして

一生かけて大切にしていく


そんなことに憧れを抱くこの頃




18年来の友人

いつかヨーロッパで会えるという願いを

叶えることができた

会いにきてくれてありがとう

1200年代に作られた礼拝堂

音楽の天使たちに囲まれている

そこにいる彼女を見て

時間の流れの中で

大切に持ち続けることができることの喜びを感じた



2018/12/13

一呼吸

時間が経つのが早い

もう12月も中頃

ここ最近は色々な動きがあり

活発で豊かな日々

PCから遠のいてしまって

記録しておきたいこともたくさんあるけれど

今を生きることにエネルギーを注いでいて

それがうまく循環しているので

立ち止まる暇がない

ありがたくもそんな感じです



もうすぐ今年が終わる

少しづつ振り返って

過ぎ行く日々を慈しむ時間を作ろう

今も未来も過去も

繋がりの中にあること

忘れないようにしよう





2018/11/22

温泉

オーヴェルニュの山奥

秘密の場所

湧き出る秘湯

硫黄の香りと

暖かい湯気の気配

郷愁の念にかられる


土の上で服を脱いで

木の枝に荷物引っ掛けて

家族みんなで入浴する

ぽわー

日曜日の朝

来ている人たちも

みんなほのぼの

浸かりながら

蕪を食べているマダムまでいる 

久しぶりに身体の芯まで温もった

水をごくごく飲んだら

隅々にまで沁みていった

ああ

気持ちがよい



こんなところがフランスにもあるんだ

オーヴェルニュに引っ越ししようか

そんな話が湧き出るくらい

心掴まれてしまった

お義母さんは喜んでくれている




フランスの秋

こんなに味わい尽くしているのは

5年目にして初めてのこと

秋が一番好きになった




2018/11/16

パオ

パオの中で過ごす

夕暮れのお茶時間

差し込む光に映ろう

優しい陰の中

まるい空間

暖炉の火の温もり

薔薇の香りのお茶が身に沁みた








後日旦那さんと将来について話す

私たちはなかなか足が地につかないけれど

どんな暮らしをしたいか

確かめ合う

のびのびできる土地があって

小さい小屋みたいな家と畑とパオを一つ

パオの中でヨガをしたり

料理したり

色々なアトリエみたいなのが出来るといいな

お客さんが来た時も泊まれるし

まず一つ立てておけば

小屋を作るにしても家を工事するにしても

仮の住まいとして使えるし

パオってめっちゃいいやん

合意

新しい目標の一つ














2018/11/14

森を抜けて

オーヴェルニュの秋


山粧う

溢れる色に

心染まる




ヤクの赤ちゃんが産まれたから

会いに行く

ふかふかの落ち葉の路

足音まで柔らかい




 もじゃもじゃ

3匹一緒にいる

家族なんだなあ

ヤクにはヤクの絆や世界がある

それを垣間見れた気がして

あたたかい気持ちになった




ロバさんが背中に乗せてくれた

大きいロバさんは 噛まれる!と思って怖かったらしい

息子は顔くしゃくしゃにして泣いてた

ありがとうロバさん



知人たちの暮らしを見て

強い憧れを感じた

もう少し歳をとったら

こんな生活してみたい






2018/11/13

娘と息子

ふたりが一緒に走る

笑う

泣く



今がとてつもなく愛おしい時期なのか

これはずっと続くのか

わからないけれど

とにかく

ふたりに間に流れる喜びを

身に染み込ませていたい

2018/11/12

Jouvence



美しい料理

一緒に食べる

普段は閉じている

感覚がたくさんひらく

それが楽しい














2018/11/08

Musee unterlinden


Musee unterlinden@colmar

Herzog&de Meuron

菩提樹の木の下で











女子修道院とプール

繋がらないような二つの空間を繋ぐ






この階段がとても気持ちよくて

静かな澄んだ渦の中に巻き込まれるような気分


木と白とライトの淡い色彩

柔らかな曲線

古いものと新しいもの



いい空間

展示はぼちぼち




2018/11/07

Peindre la nuit


Peindre la nuit

@centre Pompidou-Metz


いろいろな夜の姿



現実と想像が交わる時

暗闇に包まれ

耳を澄ます

星を見て

宇宙を想う









最近の夜の時間は充実してる

夜9時からが私の自由な時間

音楽を聴いたり

ヨガしたり読書したり

アロマオイルを作ってみたり

マッサージしあいっこしたり

気持ちいいと思うことを

ゆったり味わう

そうして自分自身を調整していく

夜を味わうこと

深めいていこう









2018/11/06

Daydreaming



Radiohead 

Daydreaming


今日好きな音楽

骨を彩る



 アルザスの秋

黄金色の葡萄の葉

視界が色彩に溢れる





彩瀬まるさんの小説

骨を彩るを想う景色

---

分け合いたい、とただ思う。
頭蓋骨や肋骨の内側、心もとなさを作る体中のあらゆる空洞が
澄んだ黄金色でひたひたと満たされていく

---


見つめてみると浮かんでくる

自分の中の欠片や空洞

歪みや傷が自分を構成する成分として在る

それを満たすこと



日々を愛でる

光るものを感じる

何度も繰り返す


そんなことを感じる

今年の秋の色彩は

とてもうつくしく

優しく目に映る













2018/10/18

読書




本を読むことが楽しい

現代小説

母になって3年半

読書といえばほぼ育児本

そもそも本を読む時間なんてほとんどない

社会から置いてきぼりになる感覚

文化への枯渇

日常の疲労感

それを解消してくれるのが読書

本好きの姉に色々と勧めてもらい

隙間時間を見つけてはょこちょこ読んでいます

それがすごく楽しい


善悪の境目が曖昧になること

足りないこと欠けていることについて考えること

印象と事実の歪みを知ること

美しい描写に心奪われること

社会の傾きを認識すること

自分から湧き出てくるものを大切にすること

カタチと本質の違いを照らし合わせること

自分自身の価値観を見出すこと

享受することの難しさと愛を意識すること



自分の中で色々なものが目覚めてくる感じがする



本の登場人物へと入り込む時

ふと現れる自分の幼少期や少女の頃の記憶

それを今の自分に繋げていく作業

そこで気づくこと

そんなこともなかなか楽しい



これからも色々な本を読んでいく

本の感想文も少しづつこちらに書いていく予定




2018/10/15

une matinée


朝から市役所に用事

帰りに旧市街を散歩した

小さい羊くん



誰もいない中世の街

ひんやり冷たい朝

いい時間だった




この扉

骨董屋さん

私の好きな花屋さんが装飾した

人が作った美しいものを見て

琴線に触れる体験をする

そういうことも

自分には必要な気がする






2018/10/11

新月

 今月の新月は

なんか乗っています

秋の軽やかな光や澄んだ空に反応したのか

これやってみよう

そんな気持ちになって

気になっていたこと

色々と始めてみたり

久しぶりに子供ふたりが朝までぐっすり寝てくれたり

それが定着していくかはわからないけれど

新しい習慣

清々しい新鮮な気持ち

心身軽やかに

そんな気分






自分が心地いいと思えること

小さな喜び

大切にしたいし

それを自分自身が創造していく

今の自分に何が必要で

どうすれば自分以外の家族との調和をもてるか

それを頭ではなく

感覚で掴んでいけるように





満月まで

様子見


2018/10/09

泣くこと



9月のあいだ

幼稚園から家に帰る道

15分ほど

毎日ギャアギャアと泣き続けた姉さん

道端で進まなくなって

歩かなくなって

途方に暮れる時間

寄り添ってみたり

でも私も段々と我慢できず怒ったり

どうしようもなく

娘おんぶして息子ベビーカーで帰ったり

辛いわー

迎えにいくのが正直苦痛でした

とても疲れているし

ストレスがあったんだと思う

新しい環境

長い時間集団の中にいること

言語のスイッチ転換

言いたいことをフランス語で言えなかったり

がんばっているのはすごくわかる




ところがある日から

突然機嫌よく帰れるようになりました

今日はいい子ちゃんやんすごいやん

そういうと

娘はこう説明してくれました

「めっちゃ泣いて

お姉ちゃんになって

普通になって

めっちゃ泣いて

またお姉ちゃんになって

そうやってやっていくの」


うわー

なるほど!そうやったんか!

やっと理解できた

泣くのは成長するのに必要なことなんやと。

娘が自分で説明してくれたこと

それもものすごい成長やなあ

最近の子育てのしみじみ感動したことです

私も9月は何かと大変で

ほろっと涙が流れることが何度かありました

そんな時に流す涙は

浄化の水で

泣くことも

大切なことの一つなのだと。

母娘共に

涙について

学びが深まった秋のはじまりでした












2018/10/08

Tobias Wilden

私がいない間に

旦那さんが結構大きな買い物をしていました

スピーカー

誕生日 自分への贈り物らしい

めっちゃいいやん

ありがとう

恩恵を受けてます

おかげさまで

生活が少し変わりました

音楽が漂う

流れる音の波動

自分自身に流れる水分も反応するようで

波長を合わせる

それがとても気持ちいい

何かに溶け込むかんじ

響きを感じる


色々な音楽を聴いて見るのが楽しくて

今日発見したとても素敵な音楽

北ドイツの若い男の子

すごくすきだ



このInstrumental Pianoシリーズ

ずっと聴いていたい


 
ある小説の中で見つけたフレーズ

-------


体の底、

自分では触れられない部分を、

音を立ててすくっていった

--------


自分では触れられない部分に触れてくれる何か

それを見つけることは

難しいけれど

そういうものを見つけた時

とてもうれしい

そういうものに

出会っていきたい

















2018/10/03

料理

マルシェはまだ夏の野菜が多い

太陽の恵みをいただく

鯖の南蛮付け


じゃがいもとバターナッツのグラタン

光透ける果実

旦那さん作の烏賊パスタ

娘とイチジクケーキ

台所で作るのも食べるのも好きらしいので

幼稚園のない水曜日は

朝は体操教室

夕方はお料理を一緒にするのを

ベースにして過ごしたいなあ

なんて考えている


最近いろいろと自分の世界観について考える

ぼやけている

新しいものに触れたい

アップデートしたい

そんな気持ちが溢れてるこの頃

何をするにも

自分が母であり

家庭的であるということが

どうしても纏い付く

それはあたたかいことでもあるけれど

そこから一歩離れたような

世界観を

自分の中に確立したい

漠然と思っている






2018/10/02

家探し

この夏はお家を買いかけました

昔車の整備工場だったというところで

無骨なかっこよさがあって

庭には果物の木がたくさんあって

いいなあと夢広がり


でも結局やめました

何度も話しあい

やっぱり今は違う

この土地ではない

子どもが小さいうちは

身軽さと自由さを持って

たくさん旅に出て

色々なものを見聞き体験する方が

やりたいね

家を持って

家を整え生活を楽しむ

それはもう少し先の夢

まずは

自分たちの住みたい場所を見つける

仕事を見つける

私はフランスの免許を取る

少しづつ

段階踏んでいこう