2013/12/03

小鹿田焼きの里

温泉以外に大分県に行きたかったもうひとつの理由。

今年は日本の民藝をテーマにいろいろな場所を訪れていたけれど

 一度本で見て以来すごく興味のあったところ

国の無形文化財であり

現代の桃源郷とも言われる場所

小鹿田焼きの里。

車がなかった私たち

二時間に1本の電車やバスで本当にたどり着けるのか途方にくれていたとき

とても面白くて素敵な鉄道男さんに出会いました。

九州のローカル電車の詩的な写真を撮るため

電車の発着時間と撮影スポットを全部メモして

何台ものカメラを車に乗せて電車を追いかけたり待ち伏せしてる人。

その情熱がおもしろいのと

その写真がものすごく詩的で素敵なの
(開眼!私も鉄道女になりそう)

お話すると実はものすごい人で

私たちの事情を話すと

「僕も行ってみたかったんです」ということで

ご親切に一緒に車で連れていってくださいました。

田舎の秘境の駅で不思議で素敵な出会い。









山奥。

もちろん電波は入らない。

山の谷間にきれいな水と凛とした空気と登り窯

そしてあちこちから響いてくる

耳に気持ちよいまるい音

唐臼の響き。

時間がとまったような場所。

ただの陶芸であり

ただの陶芸ではない

この場所のもつ魅力や考え方や守るものや作り出すもの

黙々と働く人たち

「本物」を目の当たりにしました。

こういうものを見てしまうと

ただのお皿や湯のみだけではなく

生き方にまで影響をあたえてくれる。

本物の放つエネルギーは静かで深くてやわらかいけど強くて・・

訪ねられて本当によかったです。

出会いに感謝

ご縁に感謝です。

日本にはすばらしいものがまだまだたくさんある。

誇りに思います。