2018/08/24

Bassacutena


サルデーニャ島

後半は内陸部の山の方へ

Bassacutena

島の景色の豊かさに驚く

静かで美しい音色の音楽を聴いていると

この風景と時間と光の中に

溶けていってしまうんじゃないかと

透明な気持ちになった

車を走らせる

山のまた山奥

ここ車通れるの?

秘境すぎひん?

恐る恐る入っていくと

アンドレアさんというお父さんと動物たちが迎えてくれる

楽園のような場所

着いてすぐ

花柄のブラウスを着ていた娘に

蝶々が止まった

人間と動物と自然が共生してる

静かで優しい時間が流れている



すぐに裸足になった

 林檎の樹の下のハンモック

ここで朝昼晩娘とたくさんお話した

林檎の葉を丸めて

ちょっとタバコ吸うわ

そんなことを言ってびっくりした

 守り神のような巨大な岩

見えない生命体が存在してる

そんな感覚を目覚めさせれる

 白い犬はヤナちゃん

 レースに透ける朝の光

 黒い犬はジュディーカ




夕暮れ時の光とそよ風

草の上に転がって呼吸した

心が軽くなって

思わず側転をしたら

友人はひいていた




 畑に夏の恵みがたくさん

10年前にお二人がここに来た時は

何もなかったらしい



アプリコットがとても甘かった

お母さんのマルタさん

3人の息子さんのお母さん

 採れたて野菜のバスケット

卵もここのトリさんの

 旦那さんが作ってくれた晩御飯

ハイハイで散歩

わんわんたちとも仲良くなっていた

息子の食事の食べカスおこぼれを

犬たちが掃除してくれた



着いた時は

こんな奥地でどうやって生きて行ってるんだろう

なんて思ってしまったけれど

お母さんは街にお仕事へ

息子さんたちはちゃんと学校へ

お父さんは大工さんで

サルデーニャ島からコルシカ島まで泳いだり

無人島で10年暮らしていたとか

私たちがいる間もひっきりなしに家仕事をしていて

鉄人みたいな感じ

ものすごくあたたかい

もう横にいるだけでポカポカしてくる

こんな風に生きている人たちがいる

その生活を少し覗かせてもらえたことが

自分の琴線に触れた



夜は星空を眺めた

流れ星を見た


時間はどの世界にもいつも

平等に流れている