年末に星野道夫さんの旅をする木を読み返しました
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ここに来るたびに、悠々な時間を想います。
人間の営みをしばし忘れさせる、喜びや悲しみとは関わるのない、
もう一つの大いなる時間の流れです。
この広大な風景に自分が属しているような気がしてくるのです
◯
人間の気持ちとは可笑しいものですね。
どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、
風の感触や初夏の気配で、こんなにも豊かになれるのですから。
人の心は、深くて、不思議なほどに浅いのだと思います。
きっと、その浅さで、人は生きていけるのでしょう。
◯
浅さで生きていける
とはどういうことなのだろう。
まだわからない。